SORIORI

株式会社OUTSENSE:セミナーレポート

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「【SORIORI】PoC実施記念!サービス紹介セミナー

~折り工学による壁面のデザイン性の解放~」

を開催しました !

2022年5月10日(火)11:00~11:30

はじめに

株式会社OUTSENSEでは、3次元曲面や凹凸面など多種多様なデザインの壁面を、短期間での製造かつ簡易施工を可能にした壁面製造サービス【SORIORI】の正式リリース(2023年3月予定)に先駆けて、PoC(実証実験)プランをスタートいたしました。

今回はPoCプランのスタートを記念して開催いたしました、【SORIORI】サービス紹介セミナーの模様をレポートいたします。

OUTSENSEの紹介

まず代表取締役 高橋より、会社・事業内容をご紹介させていただきました。

OUTSENSE事業内容の概要

弊社は「折りを学ぶ」、「折りを考える」「折りを造る」の3つのテーマをもとにサービスを推進しております。

「折りを学ぶ」では、ものづくりの現場で得た、課題解決プロセスを落とし込んだ、【理科実験教室】を、小学生向けに提供しております。
また、「折りを考える」は、サーフェス形状探索システム【ORIFACE】を用いた、試作開発や製品開発を行う、折り受託サービスです。
そして、「折りを造る」は、今回のメインテーマである【SORIORI】のサービスです。

【SORIORI】概要説明

続いて、【SORIORI】の具体的な説明を、弊社COO、SORIORIサービス担当 堀井より解説いたしました。

【SORIORI】とは、高いデザイン性と短期間の施工が必要とされる壁面を製造するサービスです。展示会やイベントブース、番組セットから、店舗のディスプレイ、アート作品まで、幅広い用途への活用を想定しております。

【SORIORI】が解決する課題
①展示会やイベントの際に他社よりも目の引く立体広告を打ちたいがコストがかかる
②リースに頼らず自社で展示会ブースを保有しておきたいが保管や運送がしずらい
③複雑な形状を壁面で表現したいが安く作れる会社が存在しない
ーこのような壁面ディスプレイの製造にかかわる課題を解決するためのサービスとなっております。

<従来>複雑な形状の壁面施工
・高い製造技術が必要になり時間やコストがかかってしまっていた。
・部品数が多くなることから運搬や搬入が困難となっていた。
    ↓
<SORIORI>では、弊社が得意とする折り工学の技術を用い、簡易な製造を可能とし、折りたたむことにより輸送性も向上し、さらに施工も短時間で行うことを可能といたしました。

 

【SORIORI】4つの強み

①自動設計
お客様のイメージから収納性・簡便性が最も優れた「折り構造」を独自開発のソフトウェアで自動作成。壁面形状から、立体的な形状まで幅広いデザインで提供が可能。

②輸送性の向上
輸送時に長尺になってしまうものは、折り畳むことで輸送しやすくなり、解体後も倉庫の少ないスペースで保管することができる。(3mのパーツが1.2mほどに折り畳み可能)

③施工の簡略化
下地を組み立てて、パネルを貼り合わせるだけで完成するため、短時間・少人数での施工が可能。(2m×3mの壁面の場合、施工人数2名で4時間程度)

④再利用可能
施工、解体が簡略化されているため、再使用できる。突然のイベントの中止などへ柔軟に対応でき、再利用による環境負荷の削減やコストの削減などSDGsへの貢献が期待できる。
(解体は1時間程度で可能)

サービスフロー
①ヒアリング:ご要望に関するヒアリングをさせていただきます。
  ↓
②契約/見積:3Dモデルの試作をさせていただき、ご要望とのすり合わせを行います。
  ↓
③製造:壁面パネル並びに下地材の製造を行います。
  ↓
④納品:折りたたんだ状態で納品させていただきます。お客様の方で、下地、パネルを組み合わせて完成です。

2m×3mの壁面の場合、最短3週間程度で納品可能になっております。

セミナーではこれまでにない壁面製造の技術に、たくさんの反響をいただきました。
スケジュールや完成形等、具体的にイメージしていただけたのではないでしょうか。

【SORIORI】PoCの紹介

PoCプランでは弊社で事前に設計させていただきましたブースを無償にてリースさせていただき、実際に展示会やイベント等で活用し、最後にユーザーニーズのヒアリングをさせていただきます。

PoCプランについては、現在行っている協力企業様との実証実験を例に挙げご紹介いたしました。

大田区産業振興協会様

※無償にて提供していただくプランもあります。
※現在もPoCプランをご希望の企業様を募集中ではございますが、残り枠数が僅かとなっております。お気軽にお問合せください。

質疑応答

今回のセミナーでいただいた質問をいくつかご紹介させていただきます。

Q.依頼する際、ヒアリングまでに何を準備したら良いですか?

A.ご使用の用途、設置する建物の用途、ご希望の形状、ご予算、納期、を伺います。
特に製品製造に関わる形状に関しては、ポンチ絵もしくは、3Dモデル等でイメージをいただきます。

 

Q.自分で施工が難しい場合、依頼することは可能でしょうか?

A.製品には施工手順書を付けていますので、DIYをご希望される方は、読みながら組み立てることは十分に可能です。
パーツ数が多く施工が困難な場合は、弊社より協力会社様を紹介させていただきます。

 

Q.壁面ではなく、アーチのような形状でも実現可能ですか?作成不可能な形状などがあれば教えてください。

A.【SORIORI】の技術を応用すれば、球体、ドーム、アーチなど様々な形状を作成することができます。また、キャラクターデザインを近似化した広告の壁面も製造が可能です。

ただし、折り構造で近似化し製造するため、完全な曲面や、かなり鋭利な角度が必要になるものは、実現が難しく、調整しながらの製造になります。

 

Q.仮設の使用ではなく、常設の用途での使用は可能でしょうか?

A.現状の想定では仮設用途のみに絞らせていただいております。防炎機能は実装できており、展示会やイベント等では活用していただけます。2023年3月のサービスリリースに向けて、現在は難燃仕様・不燃仕様での研究開発も行っております。PoCの実証実験では防炎グレードまでの建物用途に限定させていただきます。

今回のセミナーも幅広い業種の方にご視聴いただき、多くのご意見・ご質問をいただきました。
ご不明な点やPoCのお問合せなどがございましたらぜひお気軽にご連絡ください。
本セミナーを通して、【SORIORI】に興味をもっていただければ幸いです。
ご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。